正座をすると腰と足の甲が痛い
20代 男性 学生
結構前から、腰と足の甲の痛みがある。正座をするときだけ。
前屈、後屈、ねじる動作では全く問題なし。
現在、お坊さんになる為の修行をしている。夏と冬に1ヶ月間の修行。
普段、やわらかい所で正座をするのは問題ないが、修行中は畳や板の間での正座。
加えて何時間も続けて正座をする。
10分、20分経過すると腰に痛み、足の甲も痛みがでる。
我慢しながら続けている。
背骨のぐにゃぐにゃ。
骨盤の歪みも強く出ている。
膝は伸びきらず、右に比べて左足首が固まっている。
全体を整える。
仰向けで膝を曲げていくがカカトがお尻に着かない。
曲がりきらない状態。大腿裏、前側がガチガチに固まっている。臀部の張りも強い。
まずは張りを取り除いていく。
徐々に張りが取れてきて可動が広がる。
試しに畳で正座をする。腰を下ろしていくところで違和感がある。畳にあたっているところ(足の甲)はまだ痛い。
やわらかいところに移動して正座をする。
「大丈夫です!!」
もう1度仰向けで続けて張りを取り除くが一定のところからあまり変化がでない。
話を聞いていると修行中に立ったり座ったりの動作(スクワットの動作)を1日2000回~3000回するそうだ。
これで大腿の張りの謎が解けた。ひどく疲労しきっている状態のよう。
試しに畳の上でもう1度正座をする。
「さっきより良いです」
膝裏にタオルを挟んでもう1度。
「これはかなり良いです!!」
タオルを挟むことにより、膝裏への牽引が加わり正座がしやすくなった。
時間も経過していたので、深追いせずに終了した。
正座、ストレッチ、日常生活での注意点を伝える。
「明日から毎日やります!!」
12月入ってすぐに1ヶ月間の修行に入る。それまでに正座での痛みは取り除きたいとインターネットで来院された。
1日2000回~3000回のスクワットをしているのと同じ修行の日々。
これではカラダが悲鳴を上げるのは当然と言える…
膝を壊して修行を辞める人も多いとか…